小さな部屋を大きく見せるヒント「コテージ・スタイル」

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小さな部屋を大きく見せるヒント「コテージ・スタイル」

アメリカやカナダ、イギリスで「コテージ風のインテリア」と言えば、は19世紀末から20世紀初頭、アメリカやカナダ、イギリスの田舎に暮らす庶民の女性の部屋に多くみられたスタイルを指します。

アメリカやカナダの家は、日本の家の比べてとにかく大きいというイメージがありますが、一般的な昔の家は、敷地面積は広くても、一つ一つの部屋は決して大きくなかったそうです。洋書”Cottage Style”中に、「小さな部屋を広く見せるヒント」を見つけました。

20世紀初頭前後の家は、現代の一般的な家よりも部屋の広さが小さかったため、必然的に狭い部屋を広く見せる工夫が生み出されました。インテリアに使う色は、明るく淡い色が好まれます。例えば、壁紙であれば、小さな薔薇のつぼみが散りばめられた模様や細いストライプ柄が好まれて使われていました。

スペースが限られているため、部屋に置く家具は、ベッドとナイトスタンドとドレッサーといった最低限必要なものだけに絞ります。余裕がある場合のみ、部屋の端や窓辺に、一人用の肘掛ソファと読書用のスタンドを置きます。

フローリングの床はむき出しのままにして、ベッドサイドに小さなラグを敷く程度にします。窓辺のカーテンは、ドレープが豊かなものではなく、素朴なレースカーテンや、ロールカーテンがベスト。壁に書けるものはドレッサー用の鏡。絵を飾るなら、シンプルなフレームのものを一枚に抑えます。

コテージ・スタイルは、それが一般的であった時代から一世紀を過ぎても、飽きられることなく根強いファンを保持しています。小さな模様、明るく淡い色、繊細で自然な素材、数を限定したシンプルな家具。レースや花柄といった女性らしいエッセンスを自分流にアレンジすれば、性別や年代を選ばず、狭い部屋を広く見せたい時の技として使えるのではないでしょうか。

参照:”Cottage Style”, Hearst Books, New York

2012年5月2日 / タグ:[ , ]