横にならずに眠らない人って、いませんよね。大昔の人たちはどんな寝具で睡眠を取っていたのでしょうか?草だったり、衣類だったり、木の板の固いところで寝ていたのではないでしょうか?
今の私たちには、マットレスという快適な眠りをサポートしてくれる寝具がありますよね。マットレスにはどんな種類があるのか、自分にはどんなマットレスが向いているのか、調べながら比較していきましょう!
スプリングマットレスの種類と特徴

マットレスの種類は、スプリングを使っているか、使っていないかという構造と素材の違いによって、まずは大きく分けられます。今回は、人気のスプリングマットレスにフォーカスしてご説明していきます。
スプリングを使ったマットレスは、体全体を受け止め耐久性もあります。適度な硬さは寝返りもしやすく通気性にも優れています。
ボンネルコイル

適度な硬さと弾力
ホテルのベッドに多く採用されているのがボンネルコイルです。コイルを上下左右に連結した構造で、体重がかかるとゆったりと沈み込んでいきます。面で支えるため、適度な硬さと弾力が感じられます。
寝返りが打ちやすい
仰向けに寝ているとき、腰回りが体重の44%を支えています。ボンネルコイルマットレスで寝るとその硬さゆえに、腰回りが沈み込むことがありません。そのため腰への負担が少なく、寝返りが打ちやすいのです。腰痛持ちの方にはボンネルコイルがおすすめです。

日本人に適した使い心地
比較的安価なことと、寝心地が布団に似ていることから、初めてベッドで寝る方にもおすすめ。また、マットレス内の空洞が多いため、通気性が高くなっています。
この2つの特徴から、布団に馴染みがあり、湿気の多い地域に暮らす日本人に適したマットレスと言えるでしょう。
揺れが伝わりやすい
コイルが連結しているため、揺れが伝わりやすいという面があります。2人で寝ると、相手の寝返りなどの振動が気になる場合があるので注意してください。
ポケットコイル

体圧分散性が高い
1個1個独立したコイルがたくさん敷き詰められた構造となっています。体を点で支えるので腰や頭など体の重い部分は沈み込み、体圧が分散されます。それにより体が自然なS字カーブを描く寝姿勢を保つことができます。
体に沿って形を変えるため、横向き寝の方におすすめ。横向きの際に圧迫される肩や腰の部分が沈み、負担を減らしてくれます。

振動が伝わりにくい
また、コイルが独立していることから、寝返りなどの振動が伝わりにくく、2人で使用しても快適です。
簡単なメンテナンスで清潔に
通気性はボンネルコイルと比べるとやや劣りますが、定期的に乾燥させることができていれば、カビの発生を抑えられるほどの通気性はあります。
例えば、
・除湿シートを敷く
・通気性の良いすのこベッドを利用しする
・朝起きたときに掛け布団を大きくめくる
・数か月に1度立てかけて風を通す
など、手軽に行えるメンテナンスがあります。特別なことをする必要はありません。
高密度スプリング

コイルの密度が高い
ボンネルコイルマットの約1.5倍のコイルを使用し、密度の高い構造となっている高密度スプリング。その為、体の沈みも少なく、硬いマットレスが好みの方にはお勧めです。
耐久性に優れている
体重を面全体で支えるため、耐久性が高い点も特徴の一つ。へたりにくく長く使えるマットレスと言えます。
ボンネルコイルとポケットコイルのいいとこどり

ボンネルコイルと同じく、寝返りがしやすく通気性が良いという長所があります。さらに、その高密度な構造により横揺れがしにくくなっています。
ボンネルコイルとポケットコイルの長所を兼ね備えたマットレスです。
まとめ
ボンネルコイル | ポケットコイル | 高密度スプリング | |
硬さ | やや硬め | 柔らかい | 硬い |
通気性 | 〇 | △ | ◎ |
体圧分散性 | △ | 〇 | ◎ |
振動 | 伝わりやすい | 伝わりにくい | 伝わりについ |
価格 | 安価 | 普通 | 高価 |
向いている人 | 男性、腰痛持ち、 布団派 | 女性、横向き派、 2人で寝る場合 | かなり硬めが好みの人 、 長く使いたい人 |
今や技術が進んでいるので、それまでの弱点を補ったマットレスがたくさん出てきています。好みの寝心地はもちろん、お手入れのしやすさ、耐久性、使う人数なども細かい部分も考慮して、自分に最適なマットレスを選びましょう!