自分に合っていない枕で眠ると、毎朝の目覚めの時間が不快になってしまう原因でもあります。「枕難民」という言葉があるように、理想的な枕を探すのは時間がかかります。
まずは枕について知り、自分に合う枕、好みを知ることから始めましょう。
たくさんの枕が世の中にはありますので、その中から自分に合った枕を見つけて心地よい眠りを手に入れましょう。
自分にあった枕を選びましょう

枕の役割とは?
枕は「頭を支えるもの」と思っている方が多くいると思いますが、本来は頭ではなく、首を支えるものです。肩・首・後頭部の三点で支えることで力を分散し、首に負担をかけないバランスが大事です。
人の身体は、頭から腰までゆるやかなS字カーブを描いていますが、これは、二足歩行をする際に頭を支えるのに最も効率的なバランスなのです。身体の中で一番重いといわれる頭を、S字カーブを損なわないように眠っている間もしっかり支えてくれることが、枕の役割です。
睡眠の質を上げる枕の選び方
S字カーブをキープしつつ、首筋の隙間をしっかりと埋めることのできる枕こそ、寝姿勢を安定させ、心地よい眠りを支えてくれます。
睡眠の質を上げるために枕は重要な役割を持っていますが、こだわりたいポイントとしては、「高さ」「硬さ」「大きさ」「素材」です。
また、頭を支える形状の枕になっていることも重要です。後頭部のくぼみをきちんと支えられるよう枕自体がくぼんだ場所があるか、あるいは、素材でそのくぼみをしっかりホールドできるように作られているか、呼吸をする際に楽にできるか、などもチェックポイントになります。
枕の種類を調べましょう

自分の好みに合った枕の素材を見つける
枕を選ぶ際に、どの素材が自分に合うか、即答できるでしょうか。買いたいものや好みが決まっていない限り、これだ!というものはなかなか決まらないと思います。また、新しい素材に変えたことで寝にくくなるという場合もあります。
買い替えるときに気を付けたいこととして、コンサルティングなどを受ける場合以外は、使用したことのある素材を選ぶことが安全な方法です。よほど今の枕に不満がある、あるいは、買い替える予定の素材が自分に合うという絶対的な自信があるという場合以外は今使っているものと似たような素材を選ぶと大きな失敗はしません。
また、素材ごとの特徴が分かっていると自分の好きな質感や自分に合う素材を決めるときに役に立ちます。いくつかの素材をご紹介いたします。
ポリエステルわた

ポリエステル製のわたで、繊維状のものと粒状に加工したものがあります。
弾力性に優れており、やわらかい質感がお好きな方に人気です。放湿性には劣り、熱がこもりやすいので週1回は影干しをします。軽量で基本的にお洗濯ができるものが多いです。
ダウン、フェザー

水鳥のうち、ふんわり柔らかなダウンと、弾力のあるスモールフェザーが使われます。復元性の高い素材で、やわらかいながらもしっかりとした弾力があります。吸放湿性に優れており、冬は暖かく、夏は湿気を放湿するので涼しく使えます。
独特の臭いがする場合があるため、週1回は陰干しして湿気を飛ばす必要性があります。ご自宅でのお洗濯はできません。
低反発ウレタン

反発力の少ないウレタンは、頭の重さでゆっくりと沈みこみ、頭を持ち上げるとゆっくり戻る、という独特の質感です。寝姿勢に合わせて形が変化するので抜群のフィット感があります。吸湿性は少々低く、温度による硬度変化をおこしやすいのがデメリットです。
低反発ウレタンはお洗濯ができません。メーカーによってはお洗濯できるように作っているものもありますが、少数です。
パイプ(ストロータイプ)

中が空洞になっているタイプのパイプです。通気性が良く、復元力があります。虫やほこりがつかないので衛生的です。寝返りをするときに中身が動いても音が気になるものもあります。素材に低反発素材や炭を混ぜているものもあり、質感が独特なものもあります。
基本的にお洗濯が可能な素材です。
そば殻

そばの実の殻を乾燥させたものです。アレルギーがある方は注意が必要です。放熱性があり、適度な硬さで安定感もあります。天然素材のため砕けやすいというデメリットもあります。そば殻と一緒にヒノキを入れているものもあります。
頻繁に日に干して、湿気を取り除くことで虫が付くのを防ぎます。
寝姿勢に合った枕の高さ、形は?

仰向けと横向きで必要な高さは異なります。頭が沈み込んだ時の高さは敷布団とのバランスで決まり、横向きの場合は仰向けに比べて肩幅がある分より高さが必要になります。
枕の形状は、首をしっかり支えられるようになっていること、後頭部がフィットすること、仰向け・横向きどちらにも対応していることなどを満たしていると理想的です。中心が一番低く、両サイドが中央部分に比べて少し高く設定されている枕は、仰向けにも横向きにも対応しています。
仰向けの理想的な高さ

仰向けの理想的な高さは、自然に立った姿勢そのままの状態で頭を枕に乗せてリラックスできる寝姿勢になっていることです。
低すぎる枕だと、顎が上がってしまうので喉が反ってしまい、逆に高すぎる枕だと、顎が下がり、喉を圧迫し呼吸がしづらくなります。
横向きの理想的な高さ

横向きの理想的な高さは、肩幅の分の高さをフォローできるような高さで、足先から頭まで真っ直ぐになっていることが重要です。
高さが合っていない場合は、頭だけが下がった状態か、もしくは上がった状態になります。
枕のことを知りましょう

枕にも使用期限がある
枕は中身の素材によって使用期限があり、それを過ぎれば、買ったときの高さや質感とは変化してきます。合わなくなった枕を使用しているのは身体に悪いので、「最近、枕の高さが合わない」「偏っている気がする」などの変化が出てきた場合は、買い替え時のサインです。
メーカーにもよりますが、やわらかい素材は大体2~3年ほど、パイプなどのしっかりした素材は大体3~4年が期限です。そば殻は、大体1~2年で中身が砕けてきます。触った感触が変わってくるので外側からでも充分わかるかと思います。
大事に使うためのお手入れ方法
枕を清潔に使っていただくために、枕にはカバーをかけ、カバーをこまめに洗濯しましょう。また、枕を日に干してあげて、湿気をため込まないようにします。
洗える枕本体を洗濯する場合は、必ず枕をネットにいれて、弱水流で洗い、しっかり乾いてから使用しましょう。直射日光に長時間当ててしまうと劣化してしまうもの(低反発素材やダウン・フェザーなど)は必ず陰干しをするよう注意が必要です。
まとめ
自分に合っていない枕を使い続けると、身体に負担がかかり、体重の増減や敷き寝具を変えた時なども枕が合わなくなることもあります。
快眠のためには自分の体型に合った枕、敷布団とのバランスを考えた枕選びがとても大切になります。
おすすめ商品
包み込むような柔らかさ リッチホワイト寝具 新触感サポート枕

こちらはもっちり感がクセになる枕です。包み込むよう沈み、ゆっくりと復元します。まるで低反発に似た寝心地です。極細繊維で作られているから通気性が高く爽やかにお使いいただけます。生地は光沢も美しい純白色。ホイップクリームのようになめらかな肌触りです。抗菌防臭加工がされているからホコリやダニの心配がありません。洗濯機で丸洗いできるので、いつでも清潔にお使いいただけます。
ダニを通さずふわふわ続く気持ち良さ 洗える 防ダニ枕

こちらはダニを一切通さない高密度生地を使用した枕です。夜になると鼻づまりや鼻水などに悩まされたことはありませんか。アレルギーをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。アレルギーの大きな原因はダニです。そのダニを防ぐためにこちらの枕が開発されました。丸洗い出来てすぐに乾くからいつでも清潔。ふんわりやさしい肌触りだから気持ちよくお休みいただけますよ。
上質な睡眠時間を作る 日本製 低反発ウレタンまくら
こちらはもっちりとした柔らかな弾力性で、理想的な寝心地をサポートしてくれる日本製のウレタン枕です。低反発ウレタンチップの体圧分散により、肩や首の負担を軽減し、朝まで快適にお休みいただけます。上下で高さの違う作りになっていますので、枕の上下を入れ替えることでお好みの高さでのご使用が可能です。抗菌加工がされていますので、安心してお使いいただけます。
高い耐久性でずっと快適 新構造エアーマットレス ピロー
4つの中材パーツを組み合わせることで、お好みの高さ、硬さを4段階に調節できる枕です。高反発素材を使用しており、適度な反発力で頭を優しく支えてくれますので、肩こりも軽減して快適にお休みいただけます。また、中材はシャワーでの水洗いが、カバーは取り外して洗濯機での丸洗いが可能ですので、いつでも清潔にお使いただけますね。安心の日本製です。
優しくフィットする低反発素材 睡眠の質を向上させるいびき軽減枕 本体
自分のいびきが気になっている方はいますか。いびきは睡眠の質を低下させてしまいます。そんな悩みを解決してくれるのがこちらの枕です。いびきの原因である気道の狭まりがないような姿勢に保ってくれます。中材には低反発ウレタンを使用しているので柔らかすぎず、固すぎない包み込まれるようなフィット感を味わえます。5通りの使い方ができるのも嬉しいポイントですね。