木製家具を選ぶとき、木材の種類を選ぶことから始まります。
ウォルナットやひのき、スギなどはとても有名なので、一度は耳にしたことがあるかと思います。しかし、その性質や色までご存じでしょうか?
今回は、代表的な木材の特徴をご紹介いたします。この知識があれば、家具選びの際に役立ちますよ!
目次
木材選びのポイント
目的に合った木製家具を選ぶ際には、次のことに着目しましょう。
- 硬さ
- 重さ
- 色
- 香り
木材の種類ごとに硬さや色などが異なります。木材の性質を知っていれば、思い通りのインテリアコーディネートが完成します。
針葉樹と広葉樹
木材の種類には針葉樹と広葉樹があります。硬さや重さの選択ポイントも、針葉樹と広葉樹によって特徴が分かれます。
針葉樹の特徴

「ソフトウッド」や「軟木(やわぎ)」とも呼ばれる針葉樹は、軟らかく軽いのが最大の特徴。搬入や移動が楽に行えます。木目が通っていて加工がしやすいので、住宅の構造材やDIY材としても親しまれています。また、木特有の香りが残りやすいのも針葉樹の特徴。
広葉樹の特徴

「ハードウッド」や「硬木」とも呼ばれる広葉樹は、針葉樹に比べて硬く重い材が多いのが特徴。耐久性に優れるうえに木目が個性的で美しく、長く愛用したい家具に向いている樹木です。
家具に使われる木材の種類
それでは家具に使われる木材にはどのような種類があるのか、針葉樹・広葉樹それぞれご紹介いたします。
代表的な針葉樹の樹種

●スギ
日本の代表的な樹種。軟らかくとても軽いのが最大の特徴。模様替えを頻繁にしたい方におすすめ。湿気を逃がしやすいので、変形や狂いが生じにくいところもメリット。

●ヒノキ
木肌が美しく、節が特徴的。ヒノキ風呂があるように、耐水性に優れ、腐朽しにくい。リラックス効果のある独特の芳香がアロマにもなるほど有名。木の香りに包まれたい方におすすめ。

●パイン(マツ)
軽くて軟らかく肌触りが良いのが特徴。木肌が美しく風合いが良いので、優しい雰囲気にしたいお部屋にはパインがおすすめ。
代表的な広葉樹の樹種

●ナラ(オーク)
白木の代表格。緻密で硬い。木目が美しく光沢がある。耐久性が高いので長く使う大型家具や床などによく用いられる。

●キリ
広葉樹の中でも特に軽く軟らかい。調湿効果があることや虫が付きにくいことから、和箪笥の材料として重宝される。耐火性が高いのも特徴。

●マホガニー
紅褐色で光沢のある高級材。アンティーク家具に使われる。硬いが加工しやすく、狂いも少ない。

●ウォルナット
硬く粘りがあり、狂いが少ない。紫がかった茶褐色の木肌に濃淡の縞模様が現れるものが多く、光沢も美しい。ベッドなどの大型家具に使うと、より存在感のある印象に。ヴィンテージ感のある雰囲気も楽しめます。
まとめ
木材の特徴をご紹介しました。それぞれに長所・短所があるので、家具を選ぶ際にはどんな機能が欲しいか、どんなコーディネートに仕上げたいかを考えましょう。