ベッドに入ってから1時間も2時間も経つけど全然寝付けない…という状態が続いたら、それは不眠症の可能性があります。
どのような症状があり、どう対処したら良いのか、一緒に考えていきたいと思います。
「入眠障害」をご存知ですか?
寝付きが悪いことによって睡眠時間が不足してしまったり、寝付けないことに対して苦痛を感じることが続くのは、「入眠障害」という不眠症の症状。
試験や大事な仕事がある日の前日など不安や心配事があるとき、旅行の前日など興奮しているときなどは覚醒してしまいなかなか寝付けないですよね。このような状態が週に何度も、1か月以上も続いていたら、それは入眠障害です。
寝不足で昼間ボーっとしていて大きな失敗をしてしまったりすると、そのことを思い出し寝付けなくなり、
「今日も眠れなかったらどうしよう…」
「もう〇時になってしまった…」
という不安が襲ってくるのです。そして疲れが取れないまま次の日の朝を迎える、といった悪循環に陥ってしまいます。
できることから不眠症対策を
無理に寝付こうとしない
不眠に対する恐怖があると、寝ることを過剰に意識してしまい、さらに不安や焦りが出てきます。眠くないのにベッドに入るよりも、眠くなるまで好きなことをしてリラックスするほうがゆったりとした気持ちで過ごせます。暗めの照明が睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促しますよ。
スマホやPC、テレビは早めに切り上げるようにしましょう。寝付きをよくするための寝酒も、グラス1杯程度にしたほうがいいですね。アルコールの過剰摂取は中途覚醒を引き起こします。
概日リズムを整える
体内時計(概日リズム)をリセットするために、起きたらまず朝日を浴びましょう。コップ一杯の水または白湯を飲んで内臓にも朝を知らせます。バランスの良い食事も大切。
昼食後、少し眠くなったら昼寝もしちゃいましょう。長時間の昼寝は夜の入眠に影響を与えるので、30分以内がベスト。
適度な運動も睡眠には良いのですが、難しい方はストレッチだけでも試してみてください。あたたかい湯舟に浸かったり、アロマをたくなど、自分に合ったリラックス方法を見つけるといいですよ。
【参考文献】
『anan(アンアン) 2019/09/11号 No.2166』 マガジンハウス
【参考URL】
【精神科医が解説】不眠症(睡眠障害)の症状・診断・治療について | こころみ医学
https://cocoromi-cl.jp/knowledge/psychiatry-disease/insomnia/about-insomnia/
非器質性不眠症 | こころの病気(専門編)
https://e-heartclinic.com/sp/kokoro/yamai/f50/f51_nonorganic_insomnia1.html