マットレスやベッドフレームなどの寝具は質の良い睡眠のために重要な役割を担います。さらに、移り行く季節による気温や湿度の変化に対応するため、適切な掛け布団選びが大切です。
こちらでは、これから掛け布団を購入される方に役立つポイントをご紹介いたします。自分に合った掛け布団を選べるよう、ぜひ参考にしてみてください♪
目次
<はじめに>掛け布団の素材&特徴を知っておこう
掛け布団はその中わたの素材によって特徴が異なりますので、まずは順に解説いたします。
羽毛・羽根

水鳥から採取した芯のないタンポポの綿毛のような形状の羽毛を「ダウン」、芯のある部分を「フェザー(羽根)」といいます。素材には「ダック(アヒル)」と「グース(ガチョウ)」の羽毛が使われるのが一般的です。
ダウン率(羽毛ふとんの中に入っているダウンの割合)が50%以上のものは「羽毛布団」、ダウン率が50%未満のものは「羽根布団」と呼ばれます。その特徴を以下にまとめてみました。
軽くて暖かい
体にやさしくフィットして暖かい空気を逃がしません。羽毛に空気をたっぷり含むことで高い断熱性を発揮し、軽くて暖かな素材です。
吸湿性・放湿性に優れる
眠っている間にかく汗を吸収したり放出したりする調湿作用に優れています。蒸れを感じることなく快適に眠ることができますよ。
お手入れが簡単
調湿性に優れているので、月に1~2回程度の日干しをするだけでOKです。布団を取り込む際には、表面を軽く手で払いホコリを取り除きましょう。
においがある
雑食性の「ダック」の羽毛布団は多少においがすることがあります。徐々に和らいでくるのですが、においに敏感な人はご注意ください。
綿

衣類などにも広く使われる天然素材の木綿を中わたに使用した、昔ながらの掛け布団です。その特徴をご紹介いたします。
保温性・吸湿性に優れる
保温性がよく、また吸湿性に富む素材のため、寝ている間の汗をしっかり吸収してくれます。
重い
綿100%のものはとても重さがあります。軽い布団が好きな人には向かないでしょう。一方、夏用の薄い掛け布団として使用されるとさわやかな使用感が楽しめます。
ヘタリやすい
日干しするとある程度は回復しますが、長期に使用するうちにヘタっていきます。
ポリエステル綿

ポリエステル繊維を使用した布団は合繊布団とも呼ばれます。その特徴をご紹介いたします。
軽くて扱いやすい
軽くてお手入れが簡単な布団をお探しの人に人気です。ご家庭で洗えるため、いつでも清潔な状態で使用することができます。
ホコリが出にくい
ポリエステルは摩擦に強く丈夫な繊維なのでホコリが出にくく、ぜんそくやアレルギー体質の人でも安心です。
種類が豊富
ポリエステル綿の素材の種類によりさまざまな特徴をもつ商品があります。防ダニ加工、抗菌防臭加工などさまざまな加工を施した掛け布団も。
吸湿性が低い
ポリエステルの繊維自体はあまり水を吸わない素材です。吸湿性は低いといえるでしょう。
掛け布団購入前に知っておきたいポイント5つ
掛け布団を購入する際に選ぶための5つのポイントを素材ごとに解説します。
保温性

掛け布団には睡眠時の体温の変化に対応できるよう、保温性の高いものを選びたいですよね。素材ごとに保温性について見てみましょう。
羽毛(羽根)
一般的に「ダック」よりも体の大きい「グース」の方が羽毛のサイズも大きく密度があるため、より多くの空気を含み暖かいです。また、「ダウン率」の高い羽毛掛け布団の方がより暖かいといえます。さらに、羽毛(羽根)の総重量の多いものほど暖かくなりますので、購入時に参考にしてみてください。
綿
保温性が高いのですが、中わたが多いほど重くなります。軽めの綿布団を選びたい人は、毛布と併用して使用するとよいでしょう。
ポリエステル綿
掛け布団の保温性がよくないと感じる人は、できるだけかさ高のものを選ぶほど暖かくなります。
調湿性

寝ている間にかく汗を吸湿・透湿・放湿する「調湿性」は、寝心地に大きく影響します。
羽毛(羽根)
最も調湿性に優れています。汗をかきやすい人におすすめです。
綿
吸湿性に優れていますが、放湿性はよくないので湿気がこもりやすいのが気になる点です。定期的に干して風を通し、湿気を逃がすようにしましょう。
ポリエステル綿
吸湿性には劣るのですが、繊維の周りから湿気を透湿するため比較的蒸れは感じにくいです。
軽さ

人は一晩に平均20回寝返りを打つといわれます。スムーズな寝返りのためにも掛け布団の軽さは大切です。
羽毛(羽根)
たいへん軽い素材です。軽い掛け布団をお探しの人におすすめです。
綿
綿は羽毛(羽根)やポリエステル綿に比べると重みがある素材です。人は少し重みを感じるぐらいが安眠できると言われていますが、重すぎると心臓に負担がかかってしまうことも。特に高齢者の使用には注意が必要です。
ポリエステル綿
羽毛と同じように軽い素材です。軽い掛け布団が好きだけれど羽毛は苦手だという人におすすめです。
その他の機能

こちらでは羽毛(羽根)掛け布団とポリエスエル綿の掛け布団の二つについて機能面から考えてみましょう。
羽毛(羽根)
羽毛(羽根)の掛け布団は、布団の縫製方法に違いがあり、主なものに生地の表地と裏地を直接縫い付けた「直キルト(平キルト)加工」と生地の表地と裏地の間にマチテープで仕切りをつくる「立体キルト加工」があります。
「直キルト」は縫い付けている部分に羽毛がないため熱が逃げやすく、夏用のダウンケットに向いています。「立体キルト」はマチがあるので暖かい空気の層を逃がしません。保温力が高くなるため冬用の掛け布団として最適です。
ポリエステル綿
ポリエステル綿の掛け布団には「抗菌防臭加工」「防ダニ加工」「消臭加工」などさまざまな機能を施すことができます。ぜんそくやアレルギーをお持ちの人や、こまめなお手入れがしにくいといった人はこうした機能付きのものが安心ですね。
お手入れのしやすさ

毎日使用する掛け布団はできればお手入れしやすいものがいいですね。
羽毛・羽根
月に1~2回程度の日干しをするだけでよいのでお手入れが簡単です。また、長期間使用して保温性が少なくなってきた布団はリフォームをすることで再生することができます。
綿
吸湿性に富むため、湿気でカビなどが発生しないようこまめな日干しが必要になります。わたがへたって固くなったら打ち直して再生可能です。
ポリエステル綿
汚れたら丸洗いできるため清潔に使えます。たまに陰干しするとよいでしょう。
【+α】掛け布団のサイズ選びも慎重に

掛け布団にはさまざまなサイズがあります。具体的な大きさについては次の通りです。
・シングル(1人で使用)横幅150×長さ210㎝
・セミダブル(1人でゆったり使用)横幅170×長さ210㎝
・ダブル(1~2人で使用)横幅190×長さ210㎝
・クィーン(2人でゆったり使用)横幅210×長さ210㎝
・キング(家族で使用)横幅230×長さ210㎝
体格の大きい人や寝返りの多い人などは、ワンサイズ大きめのものをお選びになるという選択肢もありますよ。また、注意すべきは複数人で寝るときに、特に寒い季節だと1枚の掛け布団を取り合いしてしまうおそれがあることです。できればシングルサイズの掛け布団を人数分購入するなどの対処をされると安心しておやすみいただけます。
まとめ
以上のように掛け布団を購入する前に抑えておきたいポイントについてご提案しましたが、いかがでしたか?睡眠時の体温を適温に保ち、質の良い眠りを叶えるため掛け布団は大切なアイテムとなります。保温性が高く、体に負担のかからない掛け布団をじっくりお選びくださいね。
おすすめの商品
最後に、BED STYLEがおすすめする掛け布団5点をご紹介します。いずれもそれぞれの素材を生かした暖かさでぐっすりとおやすみになれる商品ばかりですので、ぜひチェックしてみてください。あなたの快眠ライフのお手伝いをさせていただければ幸いです。
洗濯機で洗えるエクセルゴールドラベルフランス産ダウン90%
エクセルゴールドラベルのフランス産ダウンを贅沢に90%使用したこちらの羽毛掛布団。夏は通気性に優れ、冬は保温力を高めてくれるのでオールシーズン快適に眠ることができます。なんといっても魅力的なのは洗濯機で洗えるということ。汚れが気になった時にいつでも綺麗にすることができます。洗濯後もふっくら感は損なわないので安心してください♪
9色から選べる ダックダウン羽毛掛布団
こちらの商品の特徴は、羽毛のタイプをダックとグースの2種類から選べること!お気に入りの寝心地を楽しむことができます。豊富な9カラーをご用意したので、お部屋の雰囲気に合わせて選べるのもポイントです。あたたかさを逃がさない立体キルト加工であなたの眠りをサポート♪安心の3年品質保証付きでお届けします。
羽毛のような暖かさ 高機能シンサレート入り掛布団
羽毛の2倍の保温力をもつというシンサレート高機能中綿素材を使用しているこちらの掛け布団。軽くて暖かく、湿気が多いところでもその保温力をキープしてくれます。また、羽毛ではにおいが気になる方でも安心してお使いいただけます。抗菌防臭や洗濯が可能などの機能性も抜群です!
アレルゲンの発生を抑える 日本製 洗える抗菌・防ダニ掛け布団
吸水速乾・抗菌防臭・防ダニ・ノンダストという4つの魅力的なポイントがあるこちらの掛け布団。ご家庭で手洗いもOK♪いつでも清潔にお使いいただけますよ。日本製の確かな品質でふんわりあたたかなおやすみタイムをお過ごしくださいね。シングル・セミダブル・ダブルサイズから選ぶことができます。
9色から選べる グースダウン羽毛掛布団
グースダウンを使用したこちらの掛け布団。グースはダックよりも体が大きく、そのため大きなダウンボールで空気をたくさん含むことができます。より高い保温力が期待できるため、寒がりさんには特におすすめ。さらに立体キルト加工というものが施されていて熱を逃がさず体にフィットします。安心の品質保証3年付きです。