寝室、自由が許された場所

TOP > ベッドスタイルコラム > ベッドスタイル公式ブログ > 寝室、自由が許された場所

ベッドスタイル公式ブログ

寝室、自由が許された場所

“Cottage Style” というインテリアをテーマにした洋書の中に、素敵な言葉を見つけました。

コテージ・スタイルと聞いて思い浮かぶのは、イギリスの田舎にある、こじんまりとした別荘。そのイメージには、「素朴」「古風」「少女」といった言葉がぴったり合うでしょうか。小さな薔薇のつぼみの壁紙、チェックのひざ掛け、キルトのベッドカバーといった清楚で女性らしいインテリア。19世紀末のアメリカやイギリス、カナダに暮らしていた少女の部屋を思わせるようなテイストです。

この本の中に、寝室とそこに眠る人の関係を見事に表す、素敵な言葉を見つけました。簡単にまとめると以下のような内容です。

「家全体に、個人の感心やセンスといった個性が反映されるべきであるのは当然です。

しかし、同居する人たちや訪問客の存在を考えれば、大抵の場合、自分の好みだけでインテリアをコントロールすることはできません。でも、寝室は違います。寝室は、その全てにあなた自身を反映させることができる場所なのです。あなたが毎夜、夢を見て、毎朝、新しい日に挨拶をする寝室。

本来なら飾る部屋を選ぶであろうレースやフリル、薔薇をモチーフにした装飾品を使って、自由にのびのびと自分らしさを表現することも、寝室であればこそ、可能なのです」

60年代風が好き、中性的な北欧風がいい、結局「和」が飽きない。「コテージ・スタイル」に限らず、「自分にとっては、このスタイルが一番」というテイストを知っている人は多いでしょう。

一人暮らしであれば、そのテイストでインテリアを統一し、自分らしさを映し出して満足することも可能ですが、同居する家族を思えば勝手なこともできません。また、一人暮らしであっても、しばしば迎えるお客様のことを考えると、「ライトは暗すぎないか」「テーブルは小さすぎないか」と、やはり他者を意識して家具の種類や置き場所を選ぶものです。

しかし、寝室は違います。寝室では、思い切り贅沢な遊びができます。寝室は、誰にも遠慮することなく自分の居心地の良さだけを追求できる、唯一の場所なのです。

参照:”Cottage Style”, Hearst Books, New York

2012年4月25日 / タグ:[ , ]