レザーベッドで眠るひとときの優雅さ

TOP > ベッドスタイルコラム > ベッドと私の楽しい生活 > レザーベッドで眠るひとときの優雅さ

ベッドと私の楽しい関係

レザーベッドで眠るひとときの優雅さ

私の部屋には、大きなレザーベッドがあります。
それは叔父から貰い受けたもので、かなり高額だったと聞いています。

「そんなの貴女に不釣り合いよ」
母にいわれましたが、私は強引に、そのレザーベッドを自分の部屋に運び込みました。

どうしても、そのベッドが欲しくてたまらなかったのです。

私は、レザーの、ちょっと冷たい感触が好きでした。
どっしりとして、まるで王様のように貫禄のあるベッドに惹かれました。

確かに、不釣り合いだといわれれば、そうかもしれませんでした。
それでも、どうしても、そのベッドで眠りたかったのです。

私の部屋は、6畳の洋室です。
部屋の半分ほどのスペースを、レザーベッドは占めています。

そして残りの半分には、机と本棚があります。
友達がきてもゆっくりと座る場所がないくらい、そのレザーベッドは大きいのでした。

それまでの私のベッドは、兄と一緒に使っていた、二段ベッドの片方でした。
上段は、1人暮らしを始めた兄がアパートへ持っていき、下段を私が使っていたのです。

元々は二段ベッドでしたから、小さくてスペースを取らないベッドでした。

しかし部屋というものは、その中に置いてある家具によって、その雰囲気が大きく
変化します。

たまに叔父の家に行っていた私は、その寝室の優雅さに、いつも何故か見とれて
しまいました。

そして、どうして叔父の部屋がそんなに優雅に見えるのか、自分なりに考えてみました。
結果、その理由が家具だと分かったのでした。

だから叔父が海外に引っ越すと聞いたとき、即座にベッドが欲しいと言い出したのです。

夕食を終え、お風呂から上がった私は、自室で髪を乾かします。
そうしてレザーベッドに横になると、私はその日一日の反省をして、明日のことを考えます。

そうすると、これまでの二段ベッドからレザーベッドに変わったように、私自身も、もっと
高く上を目指さなければ…と、自然とそう思えてくるのです。

最近になって、ようやく私は、気が付いたのです。

家具には、その部屋の雰囲気を変えるだけでなく、その人そのものをも変えてしまう
不思議な力があることに…。

2012年1月18日 / タグ:[ , , ]