アルコールと不眠(その2)

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睡眠を知って、睡眠を得る

アルコールと不眠(その2)

不眠から「アルコール耐性の増加」を経て「アルコール依存症」に陥ってしまった場合の
もっともひどい症状として「振戦せん妄」という症状が現れます。

注意と認知の障害を伴う軽度の意識低下のことを「せん妄」といいます。

振戦せん妄に陥ると発汗や頻脈、発熱、手指の振戦、不眠、幻覚や錯覚、興奮、不安などの
症状が見られることがあります。

この症状は人によっては2~3日続き、不眠の離脱症状として現れることもあります。この症
状の対策として大変な思いをして「禁酒」をしてもすぐには良くならず、夜の睡眠は浅い状
態のままで夜中にベッドの上に起き上がってしまうこともしばしば。

この病気は睡眠障害の程度と、大脳皮質の萎縮の程度と関連するとも言われており、恐ろし
いことにアルコールによって脳の細胞がこわされる時に、睡眠を調節している機構も一緒に
被害を受けてしまうようです。

また、どのくらいの期間禁酒をすればいいのかというのははっきりとしたデータが出ておら
ず、人によってもそれぞれで3ヶ月で治ったという人もいれば、1年経っても治らない人も
おり、人によって完治時期もまちまちです。

しかしながら、ひとつ言えることはあきらめずに禁酒を続けていれば次第に不眠も良くなる
というのは確かな事実のようです。

2011年12月28日 / タグ:[ , , ]