ベッドにはマットレスを使用するという方が多いと思いますが、ベッドにはマットレスだけでなく布団が使えるベッドがあるのをご存知でしょうか?
ベッドでも布団が使えると、マットレスに慣れない方でも安心してベッドを使うことができそうですよね。
今回は布団派の皆さん向けに、布団が使えるベッドの種類やメリット・注意点についてご紹介していきます。
目次
一般的にベッドにはマットレスを使う理由
通常、ベッドフレームは敷布団ではなくマットレスを使うことが前提とされています。その理由には「体圧分散」が関係しています。
布団は体圧分散性が備わっていないため、横になったときに腰回りに荷重が集中し、その荷重がダイレクトにベッドの床板に伝わります。床板は一部の負荷に弱く、同じ箇所に負荷がかかり続けると破損の原因になります。特にスチール製のベッドは要注意ですよ。和室で寝ることが一般的だったひと昔前は、畳の上に布団を敷いていましたよね。畳はほどよいクッション性があるため、布団でも問題なく眠れていたのです。
一方、マットレスは体圧を分散し、理想の寝姿勢を保つために開発されたものです。腰回りに集中する荷重をマットレス内部で分散してくれるため、床板には広い範囲に分散された荷重かかるわけです。床板へのダメージを減らすという重要な役割も、マットレスは担っているのです。
布団が使えるベッドとは?
それでは、布団が使えるベッドとはどのようなものなのか?具体的にご説明いたします。
布団が使えるベッドの特徴
布団が使えるベッドの特徴は、ズバリ床板の強度です。体重+マットレスの重さに耐えられるだけでなく、一部分に集中する荷重にも耐えうる強度がなければいけません。
・床板が強度の高い木材でできている
・床板に厚みがある
・床板をサイドフレーム全体、
または6本以上の脚で支えている
このようなベッドは布団を敷いても強度面で問題ありません。
布団が使えるベッドの種類
布団が使えるベッドの人気タイプは、次の2種類です。
畳ベッド
畳ベッドはむしろマットレスよりも布団を使うことを前提としているベッドです。
布団は湿気をため込みやすいという特徴がありますが、畳ベッドの畳の吸湿性で布団の湿気問題も解決してくれます。畳の上に布団を敷いて寝ているような感覚を味わえつつも、ベッドなので起きがあるときに立ち上がりやすいというメリットも。
すのこベッド
一つ一つのすのこ板がしっかりとしているすのこベッドも、布団が使えるベッドです。すのこベッドは通気性が良いので、湿気がこもりやすい布団にもピッタリです。
ただしすのこベッドで古いものは、すのこのすき間部分の形状によっては寝心地がイマイチと感じる場合があります。もしもすのこベッドで布団での寝心地が悪いと感じたときは、布団の下に薄いマットレスを敷けば問題ありません。
また、最近製造されているすのこベッドは布団が使えるように考慮されているものも多いため、余裕があれば買い替えを検討してみるのも良いかもしれませんね。
布団が使えるベッドのメリット
現在使用している布団が使える
布団が使えるベッドであれば、現在使用している布団がそのまま使うことができ、新しくマットレスを購入する必要がありません。そのため、寝心地もそれほど変化せず今までの布団で快適に眠ることができるのです。
腰痛の改善には、せんべい布団が効果的ともいわれています。マットレスにすると腰が痛くなってしまうという方も、布団が使えるベッドでは腰痛の心配をせずに済みそうですね。
天日干ししやすく衛生面もバッチリ
マットレスには重さがあるため、布団のように簡単に天日干しができません。特に腰に痛みがある方は無理をすると、さらに腰を痛めてしまう可能性も…。
その点、布団であれば気軽に天日干しができるので、衛生面も気にすることなく使えることができます。
布団の上げ下ろしの手間が省ける
布団を使っているときは、毎日布団の上げ下ろしをしなくてはいけません。
体調が悪いときや忙しく時間がないときは、布団の上げ下ろしが負担に感じるという方も多いのではないでしょうか?特に高齢の方や妊娠中の女性にとっては重労働となってきます。
布団が使えるベッドであれば、布団をそのままにしておくことができるため掛け布団をたたむという作業だけで済み、負担も少なくなります。
万が一汚れたときも対処が楽
小さいお子さんは体調を崩しやすく、寝ているときに突然嘔吐することもあります。マットレスだとこういった汚れを直接洗うことが難しくシミとして残ってしまうということも…。
布団が使えるベッドの場合、布団をクリーニングに出すという方法もあるため、万が一の汚れのときでも対処が簡単にできるのが嬉しいですね。
布団を使いたい場合のベッド購入時の注意点
布団をベッドで使うときは、布団が使えるようになっているのかを確認しておく必要があります。
いくらデザインが気に入ったとしても、布団が使えるベッドでなければ意味がありませんね。購入前には布団が使えるのかといったことを、忘れずに確認しておきましょう。
また、ベッドの床板も重要です。あまりにも床板が薄いと布団の重さに耐えられません。また、硬すぎる床板も寝心地がよくないため注意が必要です。
まとめ
本記事でご紹介した布団が使えるベッドには、多くのメリットがあることを分かっていただけたでしょうか?
今までマットレスが苦手だったという方も布団が使えるベッドであれば、安心して使えそうですね。
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