夢を叶えるクイーンベッド

TOP > ベッドスタイルコラム > ベッドと私の楽しい生活 > 夢を叶えるクイーンベッド

ベッドと私の楽しい関係

夢を叶えるクイーンベッド

兄が使っていたクイーンベッドを貰い受けてから、1年が過ぎました。

汗臭くて、男の臭いがプンプンとして、本当にこんなものが使えるのかしら、と、
最初は思ったものでした。

しかし、今の時代は、便利なものがあるものです。
ベッドクリーニングをしてくれる会社があり、あっという間に綺麗になったのです。

汗臭さも、男臭さも、もうしません。
その後、このクイーンベッドは、私と共に綺麗なベッドとして生まれ変わったのです。

兄は中学から高校大学と、バスケットボール部に所属していました。
というより、大学生のときにはもう、日本を代表する選手の中の一人でした。

だから毎日、朝早くから夜遅くまで、練習に明け暮れていました。
家に帰ってすることといえば、このクイーンベッの中で眠ることだけでした。

どうして兄がこのクイーンベッドを選んだのかといえば、当然、大きいからでした。

兄に言わせれば「でかい」そうで、180センチ×210センチのその大きさがなければ、
兄の身体は到底ベッドの中に収まり切らなかったのです。

中学1年生で180センチあった兄の身長は、高校の3年間でまたぐっと伸びて、
195センチになりました。

この身長だけでもスポーツ界では既に超高校級で、兄の場合、それに加えて素晴らしい
運動神経が加わっていたのです。

勿論、大学はスポーツ進学、就職も早くから内定していました。

そして昨年、兄の最終目標だったNBA、ロサンゼルス・レイカーズへ入団するために
ついに渡米したのです。

そんな兄の頑張りを支えていたのが、このベッドです。
だから私も、このベッドを使う以上、兄に負けないようにしなければなりません。

私の夢は、兄とは大きくかけ離れていて、ファッションデザイナーです。
でも、どちらも目指すところは、同じです。

私は日本の、いいえ世界のファッションデザイナー界のクイーンを目指しています。
そのためにも、夜はこのクイーンベッドで充分に身体を休めるのです。

もう、深夜の2時を過ぎています。
私は静かに毛布をめくり、ベッドの中にもぐり込みました。

2012年1月10日 / タグ:[ , , ]