TOP > ベッドスタイルコラム > ベッドと私の楽しい生活 > カバーリングマットレスベッドは母の色
私が使っている、カバーリングマットレスベッド。
カバーを変えることによって、部屋全体のイメージが大きく変わります。
初めのうち私は、自分の部屋のイメージチェンジの為に、それを楽しんでいました。
友達が来たときになど、「あらっ!」といってちょっと驚くのが、楽しみでした。
でも、そのカバーリングマットレスベッドには、ほかにも違う楽しみ方があったのです。
そのことに気が付いたのは、ちょうど1ヵ月前の土曜日の朝でした。
私が持っているカバーは、4色でした。
アイボリーとミルキーイエローとフレッシュピンクとサニーオレンジです。
その金曜日の夜、私は、ミルキ―イエローのカバーをしていました。
金曜日の夜というのは、月曜日から金曜日までの仕事の疲れが、どっとでてきます。
だから私は入浴を済ませて、すぐにベッドに潜り込みました。
ほんの5分過ぎたか過ぎないかで、私は眠りの中に入りました。
気が付くと、私は、真っ暗な洞窟の様なところにいました。
周囲は漆黒の闇で、何も見えないのでした。
ただ、どこからか、大きな音が聞こえました。
どくっ、どくっ、という、脈打つような力強い音でした。
それは規則正しくて、心地良い音でした。
私は、その音に、とても安心感を覚えました。
すると、突然、小さな音が聞こえてきました。
いいえそれは、音ではなく、人の話し声のようでした。
「女の子かな、男の子かな」男性がいうと、
「ふふふ、どうでしょう」今度は女性の声が聞こえてきます。
どちらも嬉しそうで、私はその声に、聞き覚えがありました。
「どれどれ」という、男性の声が、近づいてきます。
「もしもし?」といったかと思うと、その男性が、私の身体近くを、トントンと叩いたのです。
私は驚いて、思い切り両足で、そのトントンとしたところを蹴飛ばしてやりました。
すると、また男性の声で、「お、動いた動いた」という、嬉しそうな声が聞こえてきました。
「止めてください」という、女性の嬉しそうな声。
2人の懐かしい声で、私は目を覚ましました。
土曜日の朝。少し開いたカーテンの隙間から、眩しすぎるほどの朝陽が差し込んでいました。