広い芝生のソファベッド

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ベッドと私の楽しい関係

広い芝生のソファベッド

ソファベッドで大の字になって手足を伸ばすとき、私は一番の幸せを感じます。
ふかふかで、大きくて、私の体を全て、すっぽりと包み込んでくれるからです。

どれだけ手足を伸ばそうと、その感触は変わらずに、私を支えてくれます。
いつまでも、いつまでも、ずっと私を守ってくれます。

私がこのソファベッドと出会ったのは、ちょうど一年前のことでした。
それは激しい雨が降りしきる、土曜日の午後でした。

突然の雨に私は、1軒の店先で雨宿りをしていました。
そこへ偶然通りかかったのが、あなたでした。

あなたは私を見るなり、「送っていくよ」と軽々しく声をかけてきました。
いくら同じ職場で仕事をしているといっても、私たちはそんな間柄ではありません。

私はその誘いを断るために、「このお店で買い物をするから」と、口から出任せをいいました。
するとあなたは、強引に「付き合うよ」と、私と一緒にお店に入ってきたのです。

私はというと、そのお店が一体何屋さんなのかさえも、知りませんでした。
入ってみて初めて、そこが家具屋さんだと知ったのでした。

「買い物」といってしまった手前、私は、何かを買わなくてはなりませんでした。
そこでちょうど、以前から買い換えようと思っていたベッドを探し始めたのです。

あなたは、私の横につきまとい、あれこれと口を出してきました。
そして、私が買うことに決めた、このソファベッドに勝手に寝転んだのです。

「ああ、いい気持ちだ。このベッドはいいよ」両手両足を伸ばして、大の字になったのです。
あまりにも慣れ慣れしい行動に、私はあなたを無視しました。

それでも店員さんの手前、そのベッドを購入したのでした。
そして、自分の部屋の中に運び込まれた、そのベッドに寝転んでみました。

すると確かに、あなたの言うとおり、とてもいい気持ちでした。
伸びやかで、自由で、まるで広い芝生の上に寝転んでいるような心地がするのです。

そう。少し、あなたと、似ているような気がします。

2011年12月30日 / タグ:[ , , ]